復習のプロになろう(第1回)
はじめに
「復習」をテーマにした記事を,6回に分けてお届けします。
模擬テストを受験したあとの復習が重要であることを,みなさんは知っていますか。「模擬テストが終わったら,一息つきたくなるのに,同じテストを使ってまた勉強?」そんな声が聞こえてきそうです。
この特集は,そんな疑問を解消し,みなさんに「復習しなければ!」という気持ちになってもらうのが目的です。「復習のプロ」になれば,成績がアップし,志望校合格が近づきます。
今回は,なぜ復習が重要なのかをお伝えします。
なぜ復習が重要なのか
あなたの「復習」を振り返ってみよう
今までに学校や塾の先生から「復習」が重要だと言われた人は多いだろう。でも,そもそも復習って何をするんだろう? なんとなく,「復習は大切」と知ってはいても,やり方を考えたことはないのでは? 自分以外の人はどうやって復習しているのだろう?
次の2つの質問で,まずは,あなたの「復習」について,かんたんにイメージしてみよう。
質問1)あなたは復習をしっかりしている?
(しっかりしている ・ ふつう ・ あんまりしていない)
質問2)「復習しなさい」と言われたら,あなたはどんなことをしている?
・教科書や参考書を読む
・授業ノートを見る
・わからないところを先生に質問する
・問題集を解く
・自分で問題を作って解く …
自分の復習について,イメージできたかな。でも,そもそもなぜ「復習」しなければならないのだろう。
答えは,ずばり「人は忘れる生き物だから」。人が忘れるということは様々な研究で明らかになっている。では,あなたへの質問。
質問3)学校で受けた最近のテストで,間違えた問題を
覚えてる?
この質問に答えられるのは,相当復習ができている人だ。答えられなかったとしても人は忘れる生き物なのだから,心配しなくてもだいじょうぶ。
では,どうすれば学んだことを忘れずに覚えていられるのだろう?
その答えは「くり返し学ぶこと」。
例えば,分数の「通分」。分母が違う分数のたし算・ひき算では,小学校で学んだ通分を使うけど,これまでに何度も,そしていろんな場面で通分を使って問題を解き,くり返し学んできたので,通分の仕方は身についているだろう。中学1年生で負の数や文字が入った分数が出てきても,同じように考えれば解けた。通分のことを思い出すために,わざわざ小学校の教科書やノートを見直すことはなかったはずだ。
通分を例に説明したが,何度も復習すれば,教科書やノートを見なくても,その知識を活用できる状態になる。入試までには,中学3年間で学習する内容について,何も見なくても思い出し,その知識を活用できるレベルにしよう。
復習は自分の学力をそのレベルまで高めるために行うということを理解しよう。
今回のまとめ
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復習しなければ,覚えたことを忘れてしまう
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入試本番で,教科書やノートを見なくても,学習したことを思い出せるように復習する
第2回は「ミスの種類と,模擬テストを復習する理由」について紹介します。第3・4回は「五ツ木の模擬テストをどの問題から復習するか」,第5・6回は「五ツ木の模擬テストをどのように復習するか」と続く予定です。お楽しみ!。
模擬テストの結果に合わせて,あなたの弱点を補強する「五ツ木プラス」で効果的に復習しよう