復習のプロになろう(第2回)
ミスにはどんな種類がある?
テストを復習する上で,「ミス」に注目するのは当然のことで,間違えた問題を次には間違えないようにすることが大事だ。では,模擬テストや定期テストでミスをした問題について,なぜミスをしたかを考えたことはあるだろうか?
ミスの種類は大きく次の2つに分けられる。これまでに受けたテストを見直して,どんなミスをしたのかを振り返ってみよう。
1 ケアレスミス
・漢字のミス
・書き写しのミス
・計算途中のミス
・単位のミス
・スペルのミス など
注意すれば
防げたミスだ!
2 本質的なミス
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内容を理解できていないことが原因のミス
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解き方や公式の使い方がわからなかった
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覚えていたはずの単語や内容が思い出せなかった
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時間配分のミス
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解けるはずなのに,時間切れで間に合わなかった など
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このように,一言で「ミス」といっても,いろいろな原因によるミスがあることがわかるだろう。
はじめに
「復習」をテーマにした特集をお届けしています。第1回では,なぜ復習が重要であるのかについてお伝えしました。今回は,ミスの種類と,模擬テストを復習する理由についてお伝えします。
ミスをそのままにしないで!
テストが終わって,解答を見たときや,採点された答案が戻ってきたとき,
「間違えてしまった! 次は気を付けよう…。」
と思っても,同じような間違いをしてしまうことが,これまでにもあったはずだ。
ここから言えるのは,間違えて覚えたことは,その内容を訂正しないと今後も間違えて覚えたままだし,わからないことは,わかるまで復習しないと今後もわからないままである,ということだ。
「別に大丈夫でしょ」と思ったそこのキミ。復習せずにそのままにしてしまうと大変だ! たとえば,3年生になって,一番初めのテストで間違えた問題があったとする。復習しなかったAさんは,次のテストで似た問題が出たら,同じような間違いをしてしまう。一方,理解するまで復習をしたBさんは,次のテストで似た問題が出たときに,正解することができた。この二人のように,復習したかどうかで,次回以降のテストの成績に差がついていくのだ。
また,ミスはそのつど解消しておかないと,「ちりも積もれば山」となってしまう。3年生になって学習した範囲で,すでにわからなかった内容や,難しいと感じた内容があったはずだ。今後も,難しい学習内容は増えていく。今,わからないことを復習せずに,入試直前になって急いで解決しようとしても,積もりに積もったわからないことを解決するのは大変だ。だからこそ,受験勉強は早めに始めるほうがよい,と言われているのだ。
志望校に合格するためには,復習が重要だということを,しっかりと肝に銘じておこう。また,その復習は早ければ早いほどいいということを覚えておこう。
模擬テストの復習が特に大事な理由
「五ツ木の模擬テストを復習する理由」を一言で言えば,「高校入試本番で,これまでに学習した内容を思い出して,問題を解くため」だと言ってもよいだろう。「小テスト」や「定期テスト」でいい点をとるためではなく,「高校入試本番」で,というところがポイントだ。
定期テストと模擬テストとのちがい
模擬テストは,定期テストに比べて出題範囲が広い。学校の定期テストは,多くの場合,前回の定期テスト以降の範囲から出題されていて,範囲は狭い。しかし,模擬テストでは中学1年生や2年生で学習した内容も含めて出題される。
その理由は,五ツ木の模擬テストの問題は,入試のためのテストだからだ。五ツ木の模擬テストは,受験の専門家が近畿各地の高校入試の問題を徹底的に分析して作成している。出題範囲の狭い学校の定期テストとは違い,中学校で学習したすべての内容から,高校入試レベルで出題している。つまり,受験までに身につけたい学力をつけるためには,広い範囲から出題される五ツ木の模擬テストが最適だ。
また,中学1・2年生の内容は,中学3年生で学習する内容の基礎にもなっている。だから,模擬テストの復習は,中学3年生にとって,一石二鳥の学習と言ってもいいだろう。
今回のまとめ
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ミスには種類がある。
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間違えた問題の復習は,早ければ早いほどいい。
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模擬テストの復習は最高の学習方法。
第3回は「入試の出題範囲と,中学3年生で学習する内容」について,紹介します。お楽しみに!
模擬テストの結果に合わせて,あなたの弱点を補強する「五ツ木プラス」で効果的に復習しよう