復習のプロになろう(第4回)
はじめに
「復習」をテーマにした特集をお届けしています。第3回では,入試での出題範囲と,中3の学習内容は中1・中2の学習がベースになっていることについて,みなさんに確認してもらいました。今回は模擬テストをどの問題から復習するかについて,一緒にみてみましょう。
まずは「みんなができたのに,間違えた問題」を復習しよう
「みんなができた(=得点率が高い)のに,自分は間違えた」ならば,この問題であなたが他の受験生に差をつけられたことになる。難しい問題ではなかったはずだから,しっかり復習して,他の受験生との差を縮めよう。
ケアレスミスの場合の復習
ケアレスミスを防げたら,その問題はすぐに「得点できる問題」に変わる。どんな種類のケアレスミスだったのかを,正解と見比べて確認しよう。間違えた箇所をチェックするだけでも,次に似た問題を解くときに,「前回はここで……のミスをしたから気をつけよう」と思い出せて,ミスを減らせる。
本質的なミスだった場合の復習
自分が理解できていない弱点だったら,早急に対策が必要だ。間違えた内容を正しく理解しなければ,今後も同じ分野での得点は見込めない。つまり,他の受験生との差がどんどん広がっていく。すぐに復習にとりかかろう。
次に「みんなも間違えて,自分も間違えた問題」を復習する
みんなも間違えてた問題は,他の受験生の差がつかなかった状態だ。他の受験生と差をつけるには,この問題を解けるようになるのがカギになる。
ただ,多くの受験生が間違えたのだから,決して易しい問題ではない。じっくり時間をかけて復習したい。
個人成績表を活用しよう
復習が大事なことはわかっているけれど,学校の宿題や行事,部活動,塾,習い事など,毎日忙しい…… 模擬テストの復習に十分な時間をとれない場合はどうすればいいだろうか。
そんな場合は,「復習に優先度をつける」ことを考えてみよう。時間には限りがあるから,重要なことから順に取り組む。その優先度を決めるのに役立つのが,模擬テストの成績表。個人の成績のほかに,さまざまなデータが載っているが,ここでは,「復習」に関する重要な項目を取り上げる。
間違えた問題から確認
成績表には,採点済みの答案が載っている。まず,自分が間違えた問題をチェックしよう。そのとき,あわせて問題の得点率(正答率)をチェックする。五ツ木の模擬テストでは,受験生全体の得点率を知ることができる。得点率が高ければ,多くの受験生が解けた,逆に得点率が低ければ,多くの受験生が間違えたことになる。この得点率から,「みんなができたのに,自分は間違えた問題」と,「みんなも間違えて,自分も間違えた問題」がわかるわけだが,どちらを優先して復習すればいいだろう?
受験に向けて,テストでの成績アップをめざすなら,「みんなができたのに,自分は間違えた問題」に先に取り組もう。その理由を解説しよう。
正解した問題も必ず復習する
ここまで,復習の優先度を見てきたが,「間違えた問題だけ復習すればいい」と思っている人は,その考えを改めてほしい。正解した問題も,次の観点で復習しよう。
「ラッキー正解」だったのでは?
正解した問題の中で気をつけなければいけないのがこれ。
たとえば,「ア~エのうち,正しいものを1つ選びなさい」のような選択問題で,答えはわからなかったが,カンで答えたら,運よく正解していた,というパターン。実力で解けたわけではなから,正解していても必ず復習が必要だ。
解説は理解できるか?
五ツ木の模擬テストはテスト終了後に配られる解説も丁寧。解答解説を読んで,自分の解き方で合っていたか,わからない説明はないか,確認しよう。
模擬テストの復習を効率よく!「五ツ木プラス」
五ツ木の模擬テストでは,模擬テストの結果から、あなたの弱点を分析し,弱点を補強する問題集を個人成績表とセットでお届けする「五ツ木プラス」というサービスがある。
五ツ木プラスをおすすめする理由は,模擬テストに応じて,「復習問題も五ツ木書房が作成」しているから,模擬テストの出題範囲にあったぴったりの復習問題が,結果に応じて届くからだ。
模擬テストで弱点を発見し,五ツ木プラスで克服しよう!
今回のまとめ
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間違えた問題でも,得点率によって復習の優先順位が変わる
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正解した問題も復習する
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五ツ木プラスでさらに効果的な復習ができる
第5・6回は「五ツ木の模擬テストをどのように復習するか」について詳しく紹介する予定だ。お楽しみに。
模擬テストの結果に合わせて,あなたの弱点を補強する「五ツ木プラス」で効果的に復習しよう