私は受験において最も大切なことは,「良きライバル・良き仲間」をつくることだと思います。ぜひみなさんも,最高の「良きライバル・良き仲間」をつくって,最高の受験にしてほしいです。
同じクラスの友達や同じ部活の友達など,喋る機会が多い仲間を持つと,日々の勉強状況を共有できるのでおすすめです。また塾に通っている人は,塾内でのテストなどで,普段は喋らないような人とでも点数を競い合うことができます。
実際に私は,塾内で友達をつくり,塾でのテスト,さらには五ツ木のテスト会などを利用して,点数の勝負をしていました。勝てたときは単純に嬉しかったですし,負けたときはとても悔しく,次は勝ってやろうとモチベーションが上がりました。
さらにそのようなライバル達は,勉強で競い合うだけの存在ではありません。定期テストや模試で思うように点がとれなかったとき,受験が迫ってきているのを実感したときなど,受験期には不安を感じる場面がたくさんあります。そんなとき,ライバル達は仲間になります。言葉をかけてくれ,慰めてくれる,このような仲間がいたからこそ私は過酷な受験期を乗り越えることができました。また,たとえ会話をしなくとも,仲間の存在が,自分は一人ではないと思わせてくれ,強い気持ちにさせてくれるでしょう。
私の体験談を紹介します。私は英語でC問題を選択している大阪府の公立高校を受験するため,英検2級の取得を目指していました。しかし,英検の結果は不合格。英検2級保持者は,入試で英語の点数が8割も保証されるため,圧倒的に有利になります。英検2級を取得せぬまま入試に挑むのかと思うと,私の気持ちは押し潰されそうでした。そんなとき,英検2級保持者の友達がかけてくれた言葉は今でも忘れられません。「私も自力で8割取れるくらい力をつけたい。だから一緒に頑張ろう!」という言葉。みなさんには,普通の言葉に聞こえてしまうかもしれませんが,英検を取得しているにもかかわらず自力で8割の点数を取ろうとしている姿に,当時の私はとても救われました。
そして,この言葉をかけてもらってから,私の勉強に対するモチベーションはすさまじいものになりました。この経験があったからこそ,私は志望校に合格できたのだと思っています。みなさんも,もし友達が落ち込んでいれば,どんな言葉でも構わないのでぜひ声をかけてあげてください。何気ない一言が,その友達の気持ちを大きく変化させるかもしれません。
過酷な受験期を戦い抜く上で,やはり仲間の存在は欠かせません。しかし,当然両親や先生方の存在も私にとって大きな支えとなりました。みなさんも,自分を支えてくれている人達を信頼し,強い気持ちで受験に挑んでください。心から応援しています。
S高校 H.M.センパイ
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